いつかは巣から飛び出さなければならない。
いつ?
どのように?
雀の悲劇
巣立ちの失敗だろうか?
昨日、我が家の車庫の前に1羽の雀のヒナの亡骸があった。
今朝も家の前の道に2羽のヒナが可哀想な姿で見つかった。
何故? 巣はどこ?
初めて見た光景にショックを受けた。
親の気持ち
大切に育てた子供たちを無事に巣立ちさせてあげられなかった親鳥の気持ちは如何ばかりか?
本当に辛すぎる・・・・
こんな目に遭うのならもっと巣に縛り付けておけば良かったのだろうか?
ふと我が身に当てはめてみる。
私は上手く子供を巣立ちさせられるのだろか?
早く自立させなければと思いながらも甘やかしている。
駄目な親だ。
我が子はいつまでたっても、成人していても、親にとっては、可愛い小さな子供。
いつまでも抱きしめていたい。
過保護な家の一人娘
35歳になる少し前に産んだ我が子が愛おしくてたまらない。
新生児の頃から少しでも辛い思いをさせないように気を配り、
先回りして障害物を取り除いてきたように思う。
そんな娘も去年大学を卒業し社会人2年目だ。
人付き合いが苦手で内弁慶な娘に勤まるのかと心配したが、
なんとか1年勤まってホッとしている。
毎朝、朝ご飯と麦茶(緑茶やコーヒーは飲めない。)を用意してから娘を起こし、
出勤前の準備を手伝う。
麦茶が入った水筒を持たせて玄関でハグしてから送り出す。
お恥ずかしい日常である。
娘は家事は何一つ出来ない。
教えてないしやらせてないから当然だ。
巣立ちの準備
いつか来る巣立ちの日のために準備が必要なのか?
心配しなくても本人は勝手に巣立っていくのかもしれない。
でもその先にある失敗を思うと居ても立ってもおれない。
小さい頃から生きる力を最優先につけるべきだった。
今からでも遅くないと、いろいろ伝授しようとするが娘に嫌がられる。
家賃、食費なし、家政婦付きの生活はそう簡単には手放せない。
準備はいらない。ぶっつけ本番もしくは巣立たなくてもいい。
お気楽な娘を見ていると、あれこれ悩むのが馬鹿らしくなる。
鳥ではなく人は巣立ちなどしなくても良いのかも。
何の準備もなく飛び出さなければならない日もあるだろうが、
何度でも戻って来てもいい。
戻る場所がなくても、失敗しても、人生は何度でもやり直せる。
私もそうやって生きてきたのだ。
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