夕刻のイオン。赤マンボウの切り身が売っていた。カジキマグロ切り身かと思ったが商品名は「赤マンボウ」になっている。カジキマグロの半値ぐらいの値段だ。しかし、水族館で泳ぐマンボウを思い浮かべると「マンボウ・・・食ってええんかい？」と二の足を踏む。誰も買わないのか大量に売れ残っている。
そこへ、店員がやって来て半値シールを貼り出した。それを機に数人が集まってきた。「これ、どうやって食べるん？」と皆、口々に質問して恐る恐る手にしていく。私も安さにつられて買うことにした。
夫はカジキマグロのバター焼きが大好き。しかし、高いので滅多に買ってあげない。たまに広告の品になっているときだけ食卓に上げる。今回この超安い赤マンボウをカジキマグロのムニエルとして夕食に出すことにする。
カジキマグロより油がのっていて柔らかい。カジキマグロのパサパサ感が嫌いな娘は「美味しい」と言って満足そうだ。夫も「今日はカジキマグロのムニエルか😊」と嬉しそうに食べていた。
「今の季節は油が乗ってて美味しいやろ？」と言っておいた。
用心深い夫は赤マグロだと言えば拒否すると思う。夫は堅物で一時が万事、冒険をしない人。
赤マグロがもっとメジャーになれば食べるだろうが、何事も先陣を切らないように心がけている人には黙っておこう。
ネットで調べると3年前ぐらいからスーパーで売っているようで、私が無知だったみたいだ。マンボウに似た姿をしているが、マンボウの仲間ではなく、どちらかというとリュウグウノツカイに近い魚。回転寿司で安いマグロとして出してるという噂があるらしい。それほど切り身はマグロに見た目も味も似ている。
まぁ安いし加熱調理すれば豪華な夕食に変身するから、これからは我が家の定番メニューにしたいと思う。
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